ケーススタディ

PUMA

PUMA、倉庫の容量を10倍に拡大

USA
業種
小売
パートナー
Bastian Solutions
目次
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AutoStore™は、倉庫の容量を10倍に拡大することで、PUMAが増大するEコマース需要に対応できるよう支援しています。

5.5
百万
在庫数
1
百万
出荷個数/月
99%
オーダーの精度
100,000
当日出荷するオーダー数

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PUMAについて

1948年にドイツのヘルツォーゲンアウラッハで設立されたPUMAは、スポーツ界で長い歴史があります。世界トップクラスのスポーツブランドのひとつとして、スピードの代名詞的な存在となっています。大型の猫にちなんで名付けられたこの名前は、創業者のRudolph Dassler氏が、自社の用具を身に付けたアスリートにピューマのようなスピード、敏捷性、滑らかさを備えてほしいと考えたことに由来します。

同社のこの目標は、Jesse Owens氏がDasslerのスパイクを履いて4つの金メダルを獲得した1936年のベルリンオリンピックのような歴史的な出来事によって受け継がれ、現代ではUsain Bolt氏に受け継がれています。

PUMAは現在世界第3位のスポーツ小売業者であり、競技用や普段用のアパレル、フットウェア、アクセサリーをデザイン、製造しています。PUMAは120か国以上に製品を販売しており、米国ではオンラインビジネスの拡大に対応するため、インディアナ州インディアナポリスに新しい物流センターを建設しました。

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「AutoStoreが弊社の業務改善に貢献し、重要な成功要因のひとつとなっていることは明らかです。」

PUMAのHead of Global LogisticsであるThomas Liske氏は、AutoStoreのメリットについて自身の経験を述べています。

PUMAのAutoStoreシステムについて

PUMAとNFI Cal Cartage(様々な物流サービスを提供する企業)は、2016年にBastian Solutionsの協力を得て、カリフォルニア州トーランスの物流センター(DC)にAutoStore Red Lineを導入したところ、業務が大幅に改善されました。これによってPUMAはオーダーフルフィルメントサービスを拡大し、Eコマースのオーダーのフットウェアを出荷するだけでなく、フルフィルメント拠点を1つの施設に集約することができました。その後4年間、この場所からアパレル、アクセサリー、フットウェアの全ラインを販売してきました。

しかし、AutoStoreがモジュール方式で拡張が容易であっても、トーランスの施設のスペースと容量が不足していることがわかりました。

Philon氏は次のように述べています。「正直なところ、トーランスは崩壊寸前でした。弊社の業務と、計画していた高速化について考えたとき、第二の物流センターを検討する必要があると感じました。」

東海岸のお客様の75%に対してどのようにアプローチしていくかが焦点となりました。そこでPUMAとNFI Cal Cartageでは、お客様により良いサービスを提供するため、インディアナ州インディアナポリス近郊のセンターを拠点と定めました。

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Black Lineへのアップグレード

PUMAとNFI Cal Cartageは、新たなセンターに対してAutoStoreとその新しいBlack LineおよびRouterソフトウェアを採用しました。インディアナポリスDCは、大量のオーダーや少ない単位のオーダーに対応するように設計されており、Eコマースに最適です。

NFI Cal CartageのSenior Vice PresidentであるJohn Amato氏は次のように述べています。「AutoStore Black Lineを選んだ理由は、それがRed Lineの進化型だったからです。止まることなく常に進み続けているため、スピードを追求できます。」

PUMAは拡張を念頭に置いてインディアナポリスの施設を設計しました。現在のグリッドは最大305,000個のビンを収容し、北米最大のAutoStoreとなっています。グリッド自体の大きさは約12,356平方メートル(133,000平方フィート)で、59,457平方メートル(640,000平方フィート)の施設キャンパスにあるアメリカンフットボール場3面分よりもわずかに少ない面積です。現在稼働しているビンは150,000個のみで、100%の容量ではありませんが、このグリッドは、ビンとCarouselPortの増設による増産に対応しています。

メリットを最大限に活用:AutoStoreによるPUMAの成功

インディアナポリスDCのAutoStoreシステムはPUMAの業務に大きな影響を与えています。1時間当たりのビンの配送量の増加から、出荷時間の短縮、新しいスタッフへの迅速なトレーニング能力に至るまで、AutoStoreシステムはPUMAが未来へ進むための支援を行っています。

スピード

Curry氏は次のように述べています。「このAutoStoreシステムは格段の速さです。この11月にはアカウント開設以来最多のEコマースによるオーダー商品を出荷することができました。」

PUMAはAutoStoreを利用することで、ピーク時でも100,000件以上のオーダーを当日出荷できます。Head of Global LogisticsのThomas Liske氏は次のように述べています。「基本的にピーク時には配送に2週間かかっていましたが、ブラックフライデーではほぼ当日配送となっています。弊社は、お客様にお届けするスピードを非常に誇りに思っています。」

NFI Cal CartageのRegional VP of OperationsであるMelissa Curry氏は次のように述べています。「AutoStoreは市場投入までのスピードが速いため、PUMAのお客様へのサービス向上に役立っています。誰もが1日以内の配送を期待するAmazonの世界で競っています。だからこそ、できるだけ早くオーダーされた商品を届けることが目標なのです。この目標を達成するため、AutoStoreのソリューションが効果を発揮しています。」

Philon氏は次のように述べています。「インディアナポリスで実現している作業やBlack Lineの能力などがありますが、まずは速い、超高速です。ダウンタイムがありません。24時間365日稼働できます。また、ビンが大きくなったことで、インディアナポリスで拡大しているフットウェアビジネスに対応できるようになっています。」

業務効率

AutoStoreにより、PUMAの業務効率は大幅に改善されました。Thomas Liske氏は次のように述べています。「お客様への配送スピードだけでなく、品質も大幅に向上しています。現在、オーダー精度のヒット率は99%に達しています。非常に安定した精度を確保して配送することができるため、AutoStoreは非常に役立っています。」

AutoStore Black Lineにアップグレードすることで、業務効率がさらに改善されています。1時間当たりのビンの配送量が25%増加したため、PUMAの収容能力は10倍以上向上しています。

PUMA Senior VP Supply Chain, AmericasのHelmut Leibbrandt氏は次のように述べています。「弊社は現在、ブラックフライデーの1年を迎えています。2020年3月以降、ほぼ毎日がブラックフライデー商戦となっています。通常のブラックフライデーよりも50%以上多くのサービスを提供しました。」

保管密度

スピードは重要ですが、AutoStoreではPUMAとのパートナーシップの中でビンの新たなサイズを展開しました。Black Lineには425mmのビンがあり、靴箱の端に合わせて保管できるように設計されています。つまり、ビンに収容する箱の数が増えるため、AutoStoreグリッドの保管密度がさらに上がります。

従業員満足度

PUMAのGlobal Logistics DirectorであるThomas Liske氏は次のように主張しています。「AutoStoreの導入によって従業員の満足度が大幅に向上しました。」Liske氏は暗く汚れていて厳しいと思われがちな従来の倉庫環境と、新しいAutoStoreの設置環境を対比しています。Liske氏はさらに述べています。「従業員も非常に清潔で高度に機械化されたAutoStore環境で働けることを誇りに思っている様子です。」この変化により、労働条件が向上しただけでなく、従業員の中で前向きな姿勢が育まれ、倉庫が意欲的で効率的な作業スペースに変わりました。

柔軟性

Leibbrandt氏は次のように述べています。「AutoStoreはとても柔軟なソリューションです。ビンやロボット、ピッキングポート、受取ポートを簡単に追加できます。非常に柔軟性の高いシステムです。そのため、弊社でもAutoStoreを選択することができました。」

Philon氏は次のように述べています。「トーランスはRed Lineですでに成功しましたが、さらに大きく前進することができています。もしCEOの立場で、こうしたメリットに目を向けていないとしたら、おかしいと思います。」

結論:AutoStoreで前進するPUMA

PUMAはAutoStoreの技術を導入したことで、同社のグローバルロジスティクスと倉庫業務戦略において大きく飛躍しています。AutoStoreは、業務効率と保管密度の改善から、従業員満足度の向上、比類のない柔軟性に至るまで、PUMAのEコマースフルフィルメントへのアプローチを根本的に変革しました。こうした革新的な流れは、トーランスでの最初のRed Line導入から、北米インディアナポリスでの最大のAutoStore Black Line設置に至り、ロジスティクス技術の最前線に立ち続けるというPUMAの取り組みを反映しています。PUMAがスポーツ小売の競合環境を進み続ける中、AutoStoreとのパートナーシップが、 事業を成功させるだけでなく業界標準を改革する力の象徴となっています。PUMAとAutoStoreは共に今後の成長と改変を見据え、急速に変化するEコマースの世界の先導者になることの意味を改めて考えています。

「この事業は革新していくか消えるかのどちらかです。厳しいと思われるかもしれませんが、前に進み、技術や自動化、イノベーションを駆使して改善していくか、後退するかのどちらかだと実感しています。」

Bob Philon
President & CEO PUMA North America

「AutoStoreは申し分のない技術です。スペースを非常に効率的に使えるだけでなく、お客様に届けるスピードも向上します。」

Thomas Liske氏
Global Logistics Director, PUMA

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