ビジネスでは古くから「do more with less(少ない労力でより多くの成果を上げる)」という言葉があります。私たちAutoStoreもこの言葉を大切にしています。なぜかと言うと、私たちは「より少ない労力でより多くの成果を上げる」ことを可能にするために設計されたツールを手にしているからです。そのツールとは、世界中で何百ものAutoStoreシステムを動かしているRouterソフトウェアです。
2020年に発売されたRouterは、AutoStoreのお客様から「ゲームチェンジャー(ゲームの流れを一気に変える存在)」だと評されています 。このソフトウェアを使用してみて、手持ちの物理資産からはるかに高いパフォーマンスを引き出してくれることに気付いたからです。
Routerが登場する前は、 ロボット、グリッド、ポート、ビンを増やすことでしか、オペレーションを高速化することはできませんでした。
しかし、Routerはそれをすべて変えてしまいました。
今では同じお客様が、物理的な機器の購入ではなくRouterをインストールすることにより、AutoStoreへの投資効果を最大化させています。
これらのオーナーが気付いたのは、「投資したシステムで実現できる最大容量に近づけばそれだけ、より多くのスループットを実現できる。そのために必要なのは、資産への投資を増やすことではなく、より優れたソフトウェアである」という事実でした。
Routerをこれほどまでに効果的にしている「秘訣」は何でしょうか?
それは、真の価値を提供するイノベーションです。インディアナ州にあるPUMAの米国物流センターなどを訪れると、「何となくイケてる」だけでなはない、Routerの価値を目の当たりにすることができます。この倉庫を見ると、オペレーターの生産性がRouter導入以前より向上していることがわかります。受け渡しの待ち時間が短縮され、より少ない時間でより多くの処理ができるようになりました。
Routerは、複数の独自アルゴリズムによって、常に移動効率を評価・再評価しています。毎秒、すべてのロボットの経路を再計算し、それぞれの目的地へ最適な経路で移動できるようにします。
初期の段階では、より静的な経路制御でロボットを行き来させていました。このコードは効果的でしたが、成熟するのに時間が必要でした。
最初のリリース以来、当社はRouterのアーキテクチャを再構築しているため、今日のユーザーはコードリリースのたびに速度が少しずつ向上していることを実感しています。
2022年版のRouterでは、以前のバージョンよりもはるかに演算能力が高まり、いずれかのクライアントに対してシステム調整が必要な場合は、ほぼ動的にそれを行うことができます。ソフトウェアが瞬時に最適化するのです。
サービスの最適化と改善のため、当社はすべての現場から継続的にフィードバックを得ています。このデータをもとに、開発時にはわからなかった特異なケースを分析します。これらのケースが解決されると、クラウドを通じて修正版が配信され、すべてのRouterユーザーが利用できるようになります。
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効率的な運用の副次的な利点として、ロボットの走行距離が減ることが挙げられます。当社の機器だけでもMTBF(平均故障間隔)の実績に優れていますが、Routerの効率的な指示によりロボットの走行距離や旋回回数が減るため、メンテナンスコストをさらに削減できます。
Routerがもたらしたもう一つの大きなインパクトは、私がAutoStore で働き始めた10年前には想像もしなかった場所でキューブストレージを使用できるようになったことです。たとえばマイクロフルフィルメントセンターのようにスループットと在庫の回転が重要な小規模なシステムでも、1つのロボットを最大限に生かすことで、より高いピッキング率を達成できます。
かつては選択肢が限られていましたが、今では多くのお客様がこのプラットフォームを利用して目標を達成できるようになりました。
同時に、Routerによって、PUMAのような非常に大規模な配送センターでの取り組みも容易になりました。この種の拠点の場合、経路決定を最適化できなければ、フルフィルメントに関する顧客との約束を果たすために必要なスループットやリードタイムを提供することはできません。
これら大小のAutoStoreユーザーに共通することは何でしょうか。結局のところ、うまくいっている企業と同じように、彼らは皆「少ない労力でより多くの成果を上げる」方法を求めているのです。
Routerはそれを可能にする「ゲームチェンジャー」なのです。
「 ...Routerは、複数の独自アルゴリズムによって、常に移動効率を評価・再評価しています。毎秒、すべてのロボットの経路を再計算し、それぞれの目的地へ最適な経路で移動できるようにします」