ケーススタディ

Proshop

AutoStore、Proshopで15人の新規雇用を創出

Denmark
業種
小売
パートナー
Element Logic社
目次
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倉庫の自動化が、必ずしも雇用の削減を意味するとは限りません。デンマークのオンライン小売企業Proshopでは、AutoStoreのソリューションによって効率性が向上しただけでなく、新たに15人が雇用され、ここぞという繁忙期の需要の急増に対応できるようになりました。

10x
注文処理能力の向上
30%
売上高の増加
15
新規雇用人数
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デンマークのホイビェアにあるProshopの物流センターは、自動化と、雇用の維持と収益性を両立できる可能性を示す好例です。2005年に実店舗を廃止し、オンラインのみのプラットフォームへと移行したProshopには、イノベーションを受け入れてきた歴史があります。そうした適応力によって同社は、ヨーロッパ8カ国で20万点以上の商品を提供できるようになりました。

ProshopのCEO、Ivan Jæger Christiansen氏は次のように語っています。「当社がロボット技術を導入していなかったら、140人いた従業員はゼロになっていたかもしれません。本当によかったと思います。ロボット倉庫は当社の大きな誇りです」

繁忙期の急増に対応するProshop

多くの小売企業と同じく、Proshopの繁忙期は年末のホリデーシーズンであり、毎年この時期には注文と収益が増加を続けてきました。しかし2017年の繁忙期が特に多忙を極めたことから、同社の経営陣は新しいアプローチの必要性を痛感するようになりました。顧客を維持しながらも従業員を疲弊させず、なおかつ競争力を保てるようなアプローチです。

課題

2017年のブラックフライデーとクリスマス商戦を生かそうとしたProshopですが、急激な需要の波に見舞われ、従来の物流手法で対応するのは大変な作業でした。従業員へのプレッシャーの増大、注文の見逃し、間違いのリスクなどを別にしても、このままでは新たなホリデーシーズンを迎える準備ができておらず、高い収益が見込めるセール期間中に勝ち残れないのではないかという危機感が生まれました。

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2017年の実績とニーズを評価した結果、Proshopは収益性と効率性を維持しながら今いる従業員たちをサポートするには、自動倉庫システムが最も効果的だと判断しました。利用可能なソリューションを比較検討した結果、空間効率、エラー削減、そして無限ともいえるカスタマイズ性の高さで知られるAutoStoreシステムしか考えられないことが明らかになりました。

AutoStoreシステムのメリット

新しい自動倉庫ソリューションの完成後まもなく、売上から倉庫の効率性まで、全面的な改善が見られました。AutoStoreシステムは、アルミ製レールのグリッド、その下に垂直に積み重ねられたビン、そしてレールに沿って移動しながら、要求に応じて商品を仕分けして取り出し、梱包、保管、棚卸しなどの工程に送る3タイプのロボットを中心に構成されています。

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AutoStoreシステムは、従来のパレット、すなわち棚単位の倉庫モデルに比べてはるかに少ない設置面積で足りるため、コストのかかる大規模な物流施設への移転を望まない企業にとって、空間もコストも節約できる理想的なソリューションです。Proshopの倉庫面積は3,000平方メートルですが、AutoStoreシステムに必要なのはわずか1,000平方メートルです。

さらに重要なのは、AutoStoreのソリューションによってProshopの物流が大幅に合理化され、従業員を疲弊させることも収益性に悪影響を与えることもなく、効率的な働き方を実現できたことでしょう。「クリスマスシーズンに向けて、急いで作業したり労働時間を増やしたりせずに準備しなければなりません」と、倉庫および物流マネージャーのRonnie Stormfeldt氏は語ります。

その準備は2019年のクリスマスまでに功を奏し、Proshopの売上高は30%増加しました。AutoStoreの導入前と比べて、今後は10倍にあたる1日3万件の注文を処理できる見込みです。

それ以外の点でも、この新しい自動化システムは大きな成果を挙げています。Proshopはそれまでの従業員を維持するどころか増員しており、AutoStore導入後には新たに15人の従業員を雇用しました。「当社がロボット技術を導入していなかったら、140人いた従業員はゼロになっていたかもしれません。本当によかったと思います。ロボット倉庫は当社の大きな誇りです」と、Christiansen氏は述べています。

システムの機能

AutoStoreシステムは、数千から数万個ものビンを保管・処理できる仕組みで、バッテリーで駆動するR5、R5+、B1という3タイプのインテリジェントロボットを駆使し、保管されているビンをグリッドから取り出すことができます。グリッドから取り出したビンはコンベアシステムに乗せられ、注文処理、ピッキング、補充在庫管理その他の目的別に、さまざまなワークステーションまたはポートのいずれかに運ばれます。

標準化された交換可能な17のコンポーネントを使用したグリッドは、さまざまな規模や形状の施設に合わせてカスタマイズできます。省スペースの可能性と優れた効率性を両立できるAutoStoreシステムは、従来の物流モデルと比較して、保管容量を最大4倍、パフォーマンスを10倍向上させることができます。

ホイビェアの倉庫施設に設置されたシステムは、アップグレードと拡張を繰り返し、現在は70台のロボットと10万個のビンで運用されています。これにより、Proshopの注文処理量は大幅に増加しました。今後の需要のピーク時期において、AutStoreシステムは同社に欠かせない資産となるでしょう。

プロジェクトの仕様:

設置タイプ:ブラウンフィールド(既存の設置場所)

ロボット:70台(300台まで収容可能)

ビンの数:10万個

パートナー企業:Element Logic

「エレクトロニクス市場には非常に厳しい価格競争があるため、iPhoneやノートパソコン1台につき、利益はわずかなものです。業務を充分に効率化しない限り、商品を安く売ることはできません。値引きが充分でなければ、まったく売れないことになります」

Ivan Jæger Christiansen
CEO(Proshop)

「平常時の10倍にあたる3万件もの注文を、1日で処理できるでしょう。このロボットがなかったら、当社の物流は成り立ちません」

Ivan Jæger Christiansen
CEO(Proshop)

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