Hat World/Lids社の倉庫が単なる店舗への補充基地からEコマースのフルフィルメントを含む拠点へと移行した際、同社は高速かつ正確で効率的な倉庫システムを必要としていました。そこで同社が選んだのがAutoStore™でした。
Hat World/Lids社は、1995年にGlenn Campbell氏とScott Molander氏がインディアナ州インディアナポリスでヘッドウェアの小売店を設立して以来、大きな成長を遂げてきました。
1990年代半ば、Campbell氏のガレージが会社の倉庫となっていて、チームはそこから店舗に商品を補充していました。それから1年以内に、店舗の数は1軒から5軒に増えました。それから10年以内に、Lids社、Hat Zone社、Cap Factory Inc.社をはじめとするいくつかの企業を買収しました。
当社がAutoStoreおよびClick&Pickソリューション(Swisslog社によって強化されたもの )を選択したのは、効率性と生産性を高めるための最良の方法であると考えたからです。
現在、Hat World/Lids社は、Ames Watson LLC社が統制するFanzzLids Holdingsの一部を形成しており、Campbell氏の自宅敷地内にある「倉庫スペース」はとっくに手狭になっています。
同社は、さまざまなスポーツ用ヘッドギアを販売しています。また、主要なプロスポーツチームや米国の大学スポーツチームに、正式な販売許可を受けたブランド物のスポーツギアや、アクセサリー、ノベルティを提供しています。
Hat World/Lids社は、ショッピングモール、空港、街の売店、ファクトリーショップなどに1,000以上の店舗を持っており、8,000人以上の従業員を抱えています。また、現在は大規模なオンラインショップも展開しています。
近年、同社はEコマースへの進出に伴い、倉庫の自動化を検討する必要に迫られていました。以前の倉庫では、店舗への補充に重点が置かれていましたが、Eコマースは大量の注文だけでなく、多数の少量の注文をピッキングする必要があるという点で異なっていました。
また、「いつでも、どこへでも、どのチームの商品でもお届けする」という顧客への約束も果たす必要がありました。同社は、24時間以内の配送を保証することを誇りとしており、時間のかかる、または手動のピッキングシステムでは、特にオンライン販売において、この約束を果たすことが困難でした。
新しい自動化システムに関するチームの主な考慮事項は2つありました。1つは現在の倉庫オペレーションをサポートするものでなければならないこと、そしてもう1つはEコマース関連のピッキングを高速化するものでなければならないことでした。さらに、コスト効率の高さや、利用可能な保管スペースを最大限に活用できることも考慮しました。
Hat World/Lids社のオペレーション担当副社長であるTony DeFrench氏は、「SwisslogとAutoStoreに目を向けた主な理由の1つは、当社のウェブビジネスの成長に対応するためでした」と述べています。
同社がSwisslogによって強化されたAutoStoreシステムを選択したのは、このシステムが同社の要件をすべて満たしていたからです。
2014年、同社はインディアナポリスにある主要な配送センターにAutoStoreシステムを導入しました。
現在の倉庫自動化システムは、140,000点の商品を扱っており、毎秒約3m(9.8フィート)の速度で移動する30台のロボットで構成されています。グリッドには22,246本のビンがあり、5つの高速ピッキングステーションがあります。ロボットは長いグリッパーを使って、リクエストされたビンを毎秒1.6m(5.2フィート)の速度で引き上げます。
1本のビンには、収納する商品に応じて最大8種類の商品を収納することができます。システムは、特定の注文に不要な商品が収納されているビンを、その時点で空いている周囲のスペースに配置します。ロボットが適切なビンを取り出したら、別のロボットが片付けを行い、移動されたビンをグリッド内の元の位置に戻します。
新しい倉庫自動化システムには、次のように具体的なメリットが多数ありました。
Swisslog Logistics社のHat World/Lids社担当プロジェクトマネージャーであるValerie Link氏は、「AutoStoreシステムがHat World/Lidsにとって魅力的なのは、コスト効率が非常に高いからです。高密度の保管と高速なピッキングが可能で、拡張や成長に対応できる高い柔軟性も備えています」と断言しています。
スタッフにも多くのメリットがありました。
AutoStoreは、通路スペースを必要としないため、コンパクトで高い収納密度を実現します。さらに、適応性に優れており、成長の機会を提供します。Hat World/Lids社のような企業が製品を追加する必要がある場合は、グリッドを拡張してビンを追加できます。また、ピッキングの処理能力を高める必要がある場合は、より多くのロボットをシステムに配置できます。
DeFrench氏は、このソリューションは効率と生産性を向上させる最良の方法であり、それゆえにチームはこのソリューションを選んだと締めくくっています。
オートストアは、どんな倉庫やフルフィルメントセンターにも対応できます
次はお客様の番です