ケーススタディ

ハヤブサ

AutoStoreがハヤブサ社に恩恵をもたらしました

日本
業種
製造
パートナー
株式会社オカムラ

日本の釣り具メーカーであるハヤブサ社は、日本で最も大規模なAutoStore™システムを導入しています。この自動化システムにより、保管場所の問題が解決され、倉庫のピッキング速度が3倍になりました。

1,860
sqm
グリッドでカバー
76
ロボット
23
K
ビン
165
%
売上増

ハヤブサ社は、1959年に現社長の歯朶由美氏の父親である田尻隼人氏によって設立された日本の釣り具メーカーです。

この会社は、釣針、釣具、ルアー、おもり、釣り具全般を製造しており、特にサビキ釣具で知られています。イワシやサバを釣るのに有効なこの仕掛けは、従業員が手作業で作っており、その作業は非常に繊細です。

ハヤブサ社は従業員が約1,000人で、中国、ベトナム、ミャンマーに工場があります。 

現在、ハヤブサ社の本社には、日本で最も大規模なオートストアシステムが設置されています。このウェアハウスオートメーションシステムが進歩的なメーカーにとって最適な理由をご紹介します。

ハヤブサ社がオートストアシステムを検討した理由

ハヤブサ社にとって最先端の倉庫自動化システムは当然の選択でした。その理由は複数あります。同社は大量の在庫を抱えており、出荷のボトルネックに直面していました。また、特定のニーズを満たすためにカスタムメイドのピッキングプラットフォームを必要としていました。

ハヤブサ社の釣り針部門のマネージングディレクターである歯朶哲也氏は次のように述べています。「当社では、2万点以上の登録商品を在庫として保有しており、1日に約900件の注文を受けて出荷しています。特に売れ行きの良い商品は5,000点ほどあります」。

これまで、同社は出荷のボトルネックを抱えており、顧客への出荷に影響が出ていました。このボトルネックは、注文数が季節的要因によって変動する場合に特に問題となりました。例えば、ハヤブサ社は、日によっては最大3,000点の注文品を出荷する必要があり、出荷に遅延が生じていました。

歯朶氏は次のように振り返っています。「当社は、以前のシステムより占有スペースが小さく、当社の非常に高度な保管・回収ニーズに対応できる自動化システムを必要としていました。また、ピッキング対象にするための高さの異なる2つのプラットフォームも必要でした。オートストアはそれを実現してくれました」。 

以前は注文ごとに3〜4人で作業しており、複数の倉庫から商品を取り寄せるシステムは手間がかかっていました。商品は個別にピッキングされ、後の段階で組み立てと検査が行われ、最後に梱包されて出荷されていました。

ハヤブサ社のチームは、このシステムが効率的ではないことに気づき、オプションを検討し始めました。「2018年6月、私たちはまず自動倉庫のアップグレードを検討しました。その1年後、株式会社オカムラの協力を得て、オートストアシステムの導入を決定しました」。

「オートストアの圧倒的な保管容量のおかげで、借りていた倉庫の数を減らし、コストを大幅に削減できました。」

ハヤブサ社におけるオートストアの活用方法

ハヤブサ社のオートストアシステムは現在日本で最大のものです。

メイン倉庫には76台のロボットがあり、22,933個のビンが保管されており、グリッドの広さは約20,000平方フィート(1,860平方メートル)に及んでいます。保管・回収用のポートは11個あります。

歯朶氏は次のように述べています。「ハヤブサ社が求めている保管・取り出し能力は非常に高いため、ピッキングプラットフォームの高さを、あるエリアでは4ビン分に、別のエリアでは14ビン分にすることで、オートストアグリッドのエリアを拡大しました。これにより、最下段にある商品の取り出しにかかる時間の問題を解決できました」。

カスタマイズされたレイアウトにより、従業員の頭上にビンを4段重ねで収納できるようになりました。この4段に最も頻繁に注文される製品の60%が収納されています。そのため、ロボットは製品を取り出すために必要以上に深く掘り下げる必要がありません。

以前の自動倉庫では、1階と2階の間に階段があり、それが大きなスペースを占有していました。その結果、スペースが不足し、すべての商品を収納することができませんでした。そのため、同社は平置きの倉庫を拠点に運営していましたが、コストがかさみ、ピッキングの速度も著しく低下していました。

オートストアを導入したことで、ワンフロアにすべての商品を収容できるようになりました。

オートストアのメリット

ハヤブサ社は、オートストアシステムを導入したことで、いくつかのメリットを得ることができました。

  • 同社の売上は165%増加しました。
  • 新システムのピッキング速度は以前のシステムの3倍
  • 倉庫の保管容量が倍増 
  • 保管容量が増えたことで、ハヤブサ社は追加の倉庫スペースを借りる必要がなくなり、コストが減少しました。
  • 出荷までのリードタイムが短縮
  • 省スペース化の結果、倉庫の2階は商品の保管に使用されなくなり、広いオフィススペースになっている
  • 作業スペースの拡大により、COVID-19パンデミック中にソーシャルディスタンスを確保できるようになった

チームは当初、保管場所の問題やピッキング速度の遅さに関する懸念を特定のシステムで解決できるかどうかについて懐疑的でした。「しかし、オートストアシステムのレイアウトは柔軟性があり、私たちが求めるものを正確に定義できました。システムはそれを実現してくれて、本番環境に移行したときに何の問題もなく動作しました」と歯朶氏は締めくくっています。

阪井克来
ビジネスデベロップメントマネージャー

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