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技術
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2023年10月23日
2023年10月23日

大型設備向けロボット
R5 Pro™/R5+ Pro™

昼夜を問わず稼働している大規模eコマース小売業者は、効率の低下、人件費や不動産コストの上昇、メンテナンス費用の増加などの課題に直面しています。このような課題を解決するのが、AutoStoreのロボット「R5 Pro」と「R5+ Pro」です。今日のオンライン市場で生き残りをかけて努力しているeコマース小売業者にR5 ProとR5+ Proがもたらすさまざまなメリットについて解説します。

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近年、eコマースの取引量が増え、自動化が進んだことで、小売業者は大量の在庫を集中管理するようになりました。このような業者にとって、AutoStoreのキューブ型ストレージの密度と高い処理能力は必勝のコンビであり、これを導入した小売業者は買い物客が必要なときに必要なものがすべて手に入る「常時稼働」ブランドへと変貌を遂げました。しかし、毎日複数のシフトを確実に管理し、期待に応えるためには、それなりのツールが必要です。  

R5 Proは、これらの小売業者が競争力を維持するために必要な生産性を提供するロボットです。

今日の買い物客は、商品が届くのが遅ければ購入先を変更してしまう人が85%を占めるそうです。AutoStoreのRed Lineに新たに加わったこのシステムは、20年以上にわたって業界に貢献してきた信頼性の高い技術をベースにしながら、前述のような買い物客の「常時稼働」の要求に応えようと努力している超大規模小売業者向けに構築されています。

ここからは、そのメリットを詳しく見ていきましょう。

高い生産性と経済性

R5 Proの最も大きな改良点は、急速充電機能の導入です。各ロボットの充電速度が向上するため、システム全体の生産性が高まります。ロボット1台あたりの処理能力が上がることで、ロボット台数を最大15%削減し、ロボットの走行経路を最適化し、システムの生産性を高め、総所有コストを削減することができます。

R5 Proロボットそれぞれの充電速度が上がるため、システム全体の生産性が向上します。

スペースとインフラの節約

R5 Proの最も大きなメリットの1つは、必要な充電器の数を最大86%削減できることです。具体的にはR5 Proロボット10台につき1台の充電器で済みます。充電器の数が減ることで、グリッドの周りにスペースができるので、ビンの数を追加してストレージ密度を向上させ、より多くのSKUに対応できます。 また、コストがかかる電気インフラの小規模化にもつながります。

R5 Proを導入すれば、必要な充電器の数を最大86%削減できます。

充電器通信

R5 Proの充電器通信システムは、安全性と効率性において飛躍的な進歩を遂げており、温度、バッテリー充電量、消費電流などを監視するセンサーが備わっています。ロボットは赤外線ライトを通して充電器と直接通信し、ファームウェアのアップグレードや動的な充電状況の把握ができます。充電器は通信が確立された時のみ電源が入る仕組みで、全体的な安全性が高まっています。

R5 Proの充電器通信システムは、安全性と効率性において飛躍的な進歩を遂げています。

強化されたロボット設計

AutoStoreは、R5の堅牢性と信頼性はそのままに、設計の改良をいくつか行いました。ロボット上部のボタンインターフェースの配置を変更したことにより、充電器のそばや壁際にいるロボットの操作がしやすくなっています。

新しいRed Lineロボットは2つのサイズがあります。R5+ Pro(左)は、AutoStoreにとって最大容量である425mmのビンを運ぶことができます。

導入事例

ヨーロッパのファッション小売企業Booztは、すでにその効果を実感しています。同社は、スウェーデン拠点に設置されている大規模なAutoStoreシステムにR5 Proロボットを導入し、100万個のビンと300台のポートと共に運用しています。現在この新しいロボットは、Booztが以前利用していたR5ロボットよりも1日あたりの走行距離を50%伸ばし、その期待に応えています。


BooztのCTOであるTobias Sjölin氏は、次のように語っています。

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課題解決を担う要素

ロボットはあくまで、処理能力を高めるという課題を解決するための1要素であることを心に留めておくことが重要です。AutoStoreのグリッドレイアウト、システムメンテナンス、サポートツールは、お客様の成功に大きな役割を果たします。そこでAutoStoreは最近、Bin ResQロボットやFlexible Grid Cellといった革新的な製品をリリースしました。これらの製品とR5 Proを組み合わせることで、システムの稼働時間を向上させ、必要なロボットや充電器の数を減らして保管スペースを増やし、超大規模なシステムの総所有コストを削減できます。

これらが意味すること

充電時間の短縮、バッテリー寿命の延長、必要な充電器の台数削減といった要素のすべてが、より効率的で、コスト効率で、省スペースな自動化ソリューションにつながります。12時間から16時間以上稼働する大規模なeコマース事業者の競争力強化に不可欠な高パフォーマンス、高スペース効率、低運営コストを実現できます。

大規模で高処理量の施設を運営している状況では、既存のシステムのアップグレードを計画している場合でも、新しい自動化への道のりを踏み出す場合でも、AutoStoreのR5 ProおよびR5 Pro+ロボットはリストの最上位に位置するはずです。

「結局のところ、重要なのは総所有コストなのですが、このようなコスト削減の積み重ねが時間の経過とともに加算され、競争力の維持につながります」

Tobias Sjölin氏
チーフテクノロジーオフィサー、Boozt Fulfilment & Logistics

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